言い間違えた伯爵令嬢

四畳半、土壁の茶の間に遠山様と二人。こたつに足を入れてのモニタリング。「先日はお約束をキャンセルしてごめんなさい」「もう、お加減はよろしいのですか？」「えぇ、もうすっかり♡」三か月に一度の訪問日。

おとといの予定でしたが前日にキャンセルのお電話がありました。熱発しておられるとのことで本日改めて訪問。顔色良好、声がれなし♡「あの日は熱が熱が36.5度もあったのよ。もう、しんどくて…」えっ⁇えーと…聞き間違い⁇「36.5度。ですか？」「そうよ。悪い？」「あたくしはね、平熱がとても低いの。35度くらいなの。だからね、アナタそんな顔なさるけどあたくしにとってはもう、大変な高熱なわけ。」「はぁ」(*´Д｀)　「でね、もうしんどくて病院にも行けなかったの。もう自分で何とかしなきゃと思って✨。でも、うちには氷枕もないし。」

「でね、アレ、アレなんて言ったっけ？。ほら、ケーキ屋さんでシュークリームなんか買ったとき入れてくれるの、あるじゃない？」「冷蔵庫にとっておいたのよアレ。ほら、なんて言ったっけ…」

「あぁ、保冷、」「そう！加齢臭！」「あたくし、あの加齢臭をいくつか冷凍庫にとっておいたのよ。アレをね、おでこや首の後ろに充ててね。」「なんとか一晩がかりで熱を下げることができましたッ💛」

遠山様、それはおそらく保冷剤ではないでしょうか？( ；∀；)ほれいざい→かれいしゅう→かれいしゅう→ほれいざい．．．。どこをどうひねれば、どうやったらそんな言い間違いができるのだ⁉( ；∀；)全くかぶりもしてないやないかぁーい‼　

推理してみよう🔍①ケーキ屋さんで入れてもらう②シュークリーム．．．③シュークリーム→カレイシュークリーム→カレイシュー→加齢臭．．．。か、かなり無理があるかもしれないが。おそらくこのような思考をたどったのではないでしょうか💦　保冷剤を加齢臭と連呼する遠山様。その小さくて冷たいカレイシューをおでこや首の後ろにあてて36.5℃の高熱を下げようと、一晩中頑張った遠山様。

以前36.5℃の高熱を出したとき119番通報し、救急隊から大目玉をくらったことのある遠山様。まずは氷枕の購入をお勧めいたします。　ありがとうございました。

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