隣りのバフェットさん

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山田 茂(仮名)さん 80さい   趣味:園芸

高齢者を年寄り扱いしてはいけない。まして子ども扱いなど、もってのほかである。腰が曲がっていて鼻毛が出てて、ハゲで入れ歯で惚けていてもだ。 

見るからに築40年以上と思われる小さな戸建てがが肩を寄せ合うように並んでいる町内。空き家もチラホラ。玄関先の山田氏、片手に4点杖、片手にジョウロを持ち、玄関先に並んだ鉢植えに水やりをしていた。

「あぁ、いらっしゃい」と曲がった腰をゆっくり伸ばし家に通してくれた。  山田氏はいつも通り笑顔で、いつも通りダサい。全身ヨレヨレのねずみ色。見るからにつましい台所。 しかし侮るなかれ。氏は介護保険負担割合3割である(注1)。    山田茂氏は投資歴40年の投資家なのだ。 ひなびた下町のウォーレン・バフェットなのだ。そんな山田氏からの投資に関するアドバイスを載せておきます。   

その1:「投資は余力でおこなえ」 行き先の決まっているお金、つまり日々生活に必要なお金で投資はするな。借金は論外。

その2:「他人に聞くな」 投資する銘柄は自分で決める。人は誰でも、もうけは自分の手柄、損したら他人のせいにして、人を恨むことになる。

その3:「売値を先にきめておけ」買った株が上がっても下がっても、先に手放す金額を決めておく。欲をかいたり、未練がましいと結局は損をする。

その4:「愛着のある銘柄を選べ」自分の生活に馴染みのあるものや自分の好きな会社の株を持て。そして応援する。「株とは本来そういうものです」。  

 ありがとうございました。

注1)介護保険サービスを利用するにあたって、前年度の年収に従って負担割合が決定されます。山田氏の場合、単身世帯なので年金含め収入が340万円以上の人に該当します。

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